暑くなってきましたね。
この時期は食べ物も腐りやすくなります。
食中毒を起こす人も増加します。

 

食中毒のほとんどは細菌性です。
まずは食べ物に菌が繁殖しないようにすることが大事ですが、個々の免疫力を高めていくことも大切です。
同じものを食べていても、発症する人としない人がいます。これはまさに免疫力の違いです。

 

セルフケアも交えて食中毒について書いていきます。

 

菌の種類

 

腸炎ビブリオ

魚介類にいます。
刺身をよく食べる人は注意です。

この菌は低温度に弱く、食べ物を冷蔵庫で保管すれば安心です。
そして塩分の多いところにいる菌ですので、水道水に弱いです。
魚は水で流しながらさばくことで安心です。

魚をさばいた後のまな板にも注意が必要です。
サラダを食べて起きた食中毒のほとんどは、魚からまな板への再感染がほとんどです。

繁殖速度は早いです。もし時間がたってしまった刺身は焼くことで捨てずにいただけます。
15分ほど焼けばこの菌は死滅します。

 

サルモネラ属菌

卵や肉にいます。
家畜の腸の中にいる菌なんです。

鳥のたまごは肛門から出てくるため、腸にいる菌が殻に付着します。
新鮮なたまごであれば、殻にも注意が必要となります。

サルモネラ菌は熱に弱く、加熱すれば問題ありません。日にたった古いたまごは目玉焼きにでもすれば安全です。

 

カンピロバクター

鶏肉に多いです。
レバーにもいることがあります。

この菌は感染力が強く、要注意です。
少ない量でも食中毒を起こしますので、生の鶏肉は食べないでください。

低温に弱く冷蔵庫に入れることで繁殖を防げます。
しかし、10度以下でも生き残ることもあります。油断はできません。

熱に弱く、焼けば死滅します。

鶏肉を切った後のまな板と包丁はしっかり消毒か加熱してください。

 

黄色ブドウ球菌

いたるところにたくさんいます。
今すでに手の平にいます。

この菌は熱に弱くすぐ死滅しますが、エンテロトキシンという毒素を出すことがやっかいです。
エンテロトキシンは100度の熱では破壊されません。

黄色ブドウ球菌がエンテロトキシンを出す前に食べてしまうことが大切です。
手で握ったおにぎりは早く食べなくては要注意です。

黄色ブドウ球菌は10℃以下ではエンテロトキ シンを出しません。
手をちゃんと洗い、食べ物は冷蔵庫で保管することで防げます。

 

 

セルフケア

気をつけていても食中毒は起きがちです。
起こしてしまった時のセルフケアです。

腹痛の時に使えるのが「裏内庭」。
下痢の後の体調不良などにも効果があります。
乗り物酔い、つわり、風邪にも使えます。

足の第2指を折り曲げてあたる場所が「裏内庭」です。
熱を感じるまでお灸を行い、感じたらそこから3回お灸します。

食中毒の時は「裏内庭」は熱を感じにくくなっています。
お灸がない時は、タバコの火を近づける、楊子やペンで刺激しても問題ありません。

腹痛がおさまってきたら成功です。

 

 

免疫力向上

免疫力の強い人は発症しないことがあります。
免疫力をたかめるツボを紹介します。

しかしすぐに明日から免疫力が高くなるわけではありません。
続けることが大切です。

ツボは「足三里」。
足三里は万能ツボです。

膝の皿の斜め下「とくび」というツボから、下に指4本の場所です。
足三里はあの有名な松尾芭蕉が毎日健康のためにお灸をすえていたそうです。
お灸で免疫力を上げていきましょう。