高血圧症の方は増加中ですが、特に気にしていない方は非常に多いです。
高血圧症と病院で診断されても、何か特別に症状が出ているわけではないので、気にならないのも無理はありません。

しかし、本当は血圧はもっとも気にすべきことでもあります。
収縮期血圧を少し下げるだけで心臓病や脳卒中などのリスクが一気に下がります。

 

 

収縮期血圧と拡張期血圧

血圧とは、血液が血管の壁を押す圧力のことを数値化したものです。
いわいる上の血圧は収縮期をさし、下の血圧は拡張期のことです。

 

心臓が縮む時は、血が動脈に流れこみ、血管に圧力をかけます。これが「収縮期血圧」です。

そして、血を送った後は心臓がまた広がります。このときの血圧は最も低くなります。この状態の測定値を「拡張期血圧」といいます。

 

年齢が若ければ若いほど、血管に弾力性があります。
年をとると動脈硬化などによって、血管が硬くなります。

そのため、圧力をかけなければ血をうまく流せません。必然と収縮期血圧は上がります。

拡張期血圧が高いには、心臓からポンプで送り出していないのにもかかわらず圧力がかかっています。
血管の弾力性を失うとこのように、心臓とは関係なく圧力がかかってきます。
拡張期血圧も高いのはよくないことになります。

 

 

10mmHg下げれば変わる

高血圧の定義は年々変わっています。
どんどん基準値が下がってきています。
現在のガイドラインでは、収縮血圧140mmHgを超えているもしくは拡張期血圧が90mmHgを超えている場合、高血圧とされています。

もしまた改訂が行われ、基準値が少し下がれば、高血圧患者が一気に増えます。
国民の血圧を下げるための意識を変えるために、下げた方がいいのではないかと専門家の中で言われているそうです。

ある実験結果では、血圧が正常値でも、少し下げることで心臓病のリスクが低下する報告があります。
最高血圧を120mmHg未満に下げれば、心血管病が3分1減少しています。

130mmHgでは一応基準としては正常値ですが、健康のためのは下げる努力をした方がいいということになります。

 

他にも収縮期血圧を10mmHg下げることで、脳卒中が約40%減ったという事例もあります。
冠動脈疾患は22%減少しています。たったの10mmHg下げるだけで大きく変わってきます。

 

 

血圧を下げる方法

10mmHg下げるだけなら、行動すれば結構簡単に下げることができます。
その方法は当たり前ですが減塩、運動、喫煙、飲酒を控えるです 。

例えば減塩ですが、1日にとる塩分の上限量は6グラムが最適となっています。
普通の食生活ではほぼこれを超えます。

コンビニのおにぎり一個は約1グラムの塩分が入っています。
カップラーメンは汁まで飲めばすぐに超えます。

タバコはメリットとデメリットを天秤にかけると身体的には圧倒的にデメリットが高くなります。
しかしほとんどの人が身体に悪いと知っていながら吸っています。。
血圧を上げる要因になっていることは知らない人が多いようです。

 

運動は激しい運動でなくてもかまいません。
少し歩くなどで継続して行えることが大事です。

 

しっかり継続すれば血圧は下がってくれます。
結果が見えるので血圧計も購入すれば楽しくできるかもしれません。
ほとんどの病気の原因は血が関係しています。

 

血圧計は今は一般家庭でも安く手に入りますね。電子血圧計に代わり簡単に計測が行えます。
余談ですが、よく見かける水銀の血圧計は、日本から今後なくなるかもしれません。
水銀による公害が発生したりした影響もあるからか、病院でも電子血圧計のみを扱っているところがあります。