お灸は昔と比べると、かなり使いやすくなってきているのはご存知ですか?
お灸というとおそらく熱くて火傷するようなイメージがある人が多いかもしれません。
今は昔と違って、火傷跡を残さず、簡単にセルフケアとして使えるようになってきています。

「お灸女子」なんて言葉ができたりで、お灸は今やちょっとしたブームです。

しかし、そんな簡単気軽にできるお灸ですが、しっかりツボ(経穴)に据えることができなければ効果を最大限に出すことはできません。
今回は寝つきが悪い方におすすめなツボをご紹介します。

 

 

いろんな種類のお灸

下の写真で使用しているは、「台座灸」と言って簡単にセルフケアとして使えるお灸の一つです。
台座灸がない時代は、もぐさをひねって形をつくって点火していました。
もちろん今でも行われていますが、これはやけどのリスクを負うこととなります。
上手にひねって点火すればやけどは起こしませんが、なかなか鍼灸師でもないかぎり、家庭でできるものではありません。

お灸の効果のメカニズムや施灸方法はまた別の機会に記載しますが、
お灸の施灸方法の一つにあえてやけどさせたりする方法もあったりします。
これはこれで効果がありますが、今では行う鍼灸師も少なくなりました。

鍼灸院でもやけどのリスクが少ない「台座灸」を使う人が多くなっています。
もちろん、ひねるお灸にしかないメリットもあるので、ひねって据えている鍼灸師もたくさんおられます。

そんな安全に使用できて便利な台座灸ですが、さらにデザインもよくなってきています。
そして、アロマの香りがするお灸や、炭を使用し煙を少なくしたお灸まで出ています。
炭はもぐさより保温時間長くなります。家の中が煙臭くならなくてよさそうですね。

 

東洋医学は2000年の歴史があります。
変わらない大事な部分はずっと継承されていますが、使う道具はどんどん進化しているんですね。

 

 

 

足の冷えと寝つきをよくするツボ

「失眠」というツボをご紹介します。
失われた眠りと字のごとく書くように、不眠によく効くツボとして古来から使われています。

このツボ不眠に対して有名ですが、
熱を体に下に下げてくれる効果がありますので、のぼせの改善や、足の冷えにも使えます。

私もよく「失眠」でセルフケアしますが、
施灸を何回かすると、心がリラックスし、足元が暖かくなってくるのを感じます。

ちょっと今日は頭に気がのぼってるなぁ、そう思う日は使ってみてはいかがでしょうか。
お灸をした日は本当によく眠れます。気が上にのぼってると寝付けないですからね。

ツボの場所は私嶋田が絵を描きましたので確認してください。
ちょっと絵が得意でないのですみません。

「失眠」でお灸を行う場合は、熱を感じるまで何度か繰り返し行うのが良いとされています。
かなり冷えている人はなかなか熱を感じません。それでも何度か行うと感じるようになりますので、感じたらやめていただいてかまいません。

補足ですが、東洋医学的には、かかとは水の代謝に影響します。むくみの改善にもつながります。
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楽しく東洋医学を体験しよう

日本ではあまり東洋医学って馴染みがない人の方が多いと思います。
昔はCTやMRIなどの精密医療機器がありませんでした。
今ではすぐに内臓をみたりすることができますが、昔は体表に出てくる変化やツボの状態なので判断していました。
東洋医学では病巣だけみるのではなく、体全体や生活背景などもみることを重んじています。

東洋医学のことをあまりたくさん書くと、難しくてとっつきにくいって人も多いと思います。
まずは楽しくお灸でセルフケアから始めてみませんか。