美容鍼灸でシワをとりたくてご来店される方多いです。
シワはとれる方と、取れないまでも薄くなる方がいます。
その違いはシワの深さです。

「シワ」は浅いシワと深いシワでは大きく施術方法が変わってきます。
シワのメカニズムをご説明いたします。

 

シワは皮膚細胞の変性です。
皮膚を手で伸ばしても消えないシワは完全に細胞がシワを形成してしまっているので、皮膚の再生を行わない限りシワが取れることはありません。
美容鍼灸は血流をよくし、皮膚細胞の再生を活性化します。
皮膚細胞を新しくするので、シワがとれます。取れないまでもうすくなります。
その場合1回の施術ではなく、美容鍼を続けて行うことが大切になってきます。

 

 

皮膚細胞の変性をおこすのは「たるみ」

シワが生じる元はたるみが原因です。
まずはたるみをもとに戻さなければ溝になるため、再生時に変性したまま形成します。

シワをとりにかかる前にかならず周囲のたるみをとることが優先的になります。
たるみはそもそもなぜ生じるのでしょうか。

 

 

「たるみ」の原因は表情筋

他のページ「美容鍼とは」でも書きましたが、たるみの原因は表情筋の萎縮やコリです。

表情筋が縮んだり、やせこけると、表面の皮膚ひっぱります。すると必ず行き場をなくした皮下脂肪がよせ集められます。
普通に笑顔や起こった顔をして表情筋が縮むのは一瞬だけですが、このように痩せこけたり、コリが生じて弾力性を失っている場合は、ずっとそのままキープされてしまうため、正しい位置ではない場所で細胞の再生がおこなわれ、皮下脂肪は一箇所にたまります。
これがたるみの原因です。

 

 

アプローチ方法

よって、優先順位としては、まずは表情筋に血流をおくり、弾力性をとりもどし、コリがあればそれを取り除くことが大切です。
元からうすいシワの場合はこの表情筋へのアプローチだけでシワが消えます。

そして表情筋へのアプローチと併用して、シワにダイレクトに鍼を入れます。
これは人間の治癒力を利用しています。
鍼は傷跡を残さない目に見えない小さな傷を肌につけます。
そうすると、その傷を直そうと人間の体は修復を始めます。修復するためにそこには栄養が必要なため血流量もあがります。
それによってシワを修復していきます。

 

しかし何度もくどいようですが、たるみをとらなければ、また溝を形成しますので、
このシワに対するアプローチは初回では行なっていません。
数回来店していただいた時に様子を見て行います。要望があれば2回目からでも行いますが、この原理を知った上で判断していただければと思います。

シワへのダイレクトアプローチは刺激量が多いので痛みも少し伴います。
そういった観点からも初回からは行なっていませんのでご理解いただけたら幸いです。

 

 

 

 

 

美容鍼灸ではこういった細胞の再生にかかわったり、表情筋に直接アプローチできるのが大きな特徴です。
エステのフェイシャルマッサージ等ではリフトアップ(リンパ液の滞留を流すため)は期待できると思います。
刺激はどうしても表層になってしまうので、美容鍼灸と併用されるのがいいと思います。