太陽の光は単に明るさだけでなく、たくさんのパワーが含まれています。
お布団を太陽の光に当てることが良いとはわかっていても、なぜいいのでしょうか。

 

紫外線の種類

紫外線は殺菌能力があります。
紫外線は3つに分類されていて、同じ紫外線でもまったく異なります。

  • UV-A 400nmから315nm
  • UV-B 315nmから280nm
  • UV-C 280nmから200nm

数値が高いAが殺菌力が強いように思いますが、3番目のCが一番殺菌力があります。

私たちが普段浴びる紫外線はAくらいです。
AとCではパワーの差は1600倍くらい違ってきます。

 

このCの紫外線は生物を強く破壊する力があります。
このCはオゾン層によって普通は地表には達しません。
しかし、近年のオゾン層破壊によって、人間に害をもたらすことが問題となっています。

 

 

日光消毒

大腸菌の殺菌 は太陽の光だけで殺菌できるかを実験したデータがあります。
計測したところ、99.99%の殺菌には64分間かかったようです。

どうやら太陽の光は即時に殺菌してくれるというわけではなさそうです。
しかし、大腸菌などの危険な菌を死滅できるとは、太陽に干すことはかなり有効な手段に思えます。

このデータから考えると、布団は最低でも1時間以上は干さなくてはいけないことがわかります。
布団だけでなく、まな板や靴も殺菌ができるので、日光に当てるのも良いでしょう。

 

時間帯は晴れた日の10~14時頃が最も効果的です。
しかし日光消毒は光の当たる表面のみに有効のようで、布団だと中の方や裏側まではしっかり殺菌ができないとのことです。

 

 

 

太陽の光を利用したもの

病院なんかでよく見る殺菌保管庫は紫外線です。
当店でもスリッパと鍼灸用具はこの殺菌保管庫を使用しています。

殺菌保管庫は人口的に紫外線を作り出しています。
殺菌庫のレベルはおおよそ280nmくらいです。
私たちが普段浴びている太陽よりは強い紫外線になります。

このレベルの紫外線だと菌は30秒でほぼ死滅します。
布団干しでは1時間ほどかかるものがたったの30秒とはおどろきですね。

 

 

余談ですが、殺菌線によって細菌が死滅するメカニズムはまだ十分に解明されていないようです。
他にも使ってはいるものの、メカニズムが解明されていないものなんて、たくさんありそうですが。

 

紫外線だけピックアップしましたが、太陽の光の中には赤外線もあります。
テレビのリモコンは赤外線を利用します。
太陽の光は研究されてこのようにいろんなところで利用されています。

絶妙なバランスで保たれている地球、宇宙ってなんだろう。考えさせられます。