脱毛に悩んで育毛剤を使う方も多いと思います。
原因がわかれば何をすればいいのか少し見えてきます。
人体の構造に基づいて、脱毛のメカニズム、予防策を書きます。
脱毛しやすいところ
脱毛する場所って頭のてっぺんだったり、おでこの方からだったりとパターンが決まっていますよね。
頭の後ろや横から脱毛しはじめる人はあまり見かけません。
それは頭部の血管の場所に関係があります。
下の図のように、頭のてっぺんには太い動脈が存在しません。
実際は図より、こめかみあたりからはもっと細い血管にかわります。
そこから先は毛細血管になります。
構造上、頭のてっぺんは血がいきとどきにくく、栄養不足になりがちです。
側頭部や後頭部は、血管が太いため頭皮の血流不足にはなりにくい傾向があります。
血流が悪くなる原因
血流が悪いとなると、栄養不足により、頭頂部の皮膚細胞がうまく機能しません。
皮膚細胞の働きが悪いことで抜け毛が進行します。
土に栄養がなく、力のない木がすぐに倒れてしまうのと同じです。
脱毛は遺伝的要素などもあります。
しかしほとんどの脱毛はこの血流不足です。
なぜ血流が悪くなるのでしょう。
首や肩のコリ、頭のコリは血流を悪くします。
どうしても歳を重ねるごとに筋肉は萎縮し弾力性を失います。
筋肉が固まれば血管を圧迫し血流を悪くします。
重力の問題も考えられます。
頭頂部にあるのは毛細血管になります。
太い血管は平滑筋といって血管に動きがありますが、毛細血管には平滑筋がありません。
毛細血管まで血液を運ぶためには、心臓のポンプの力が必要になります。
体の他の部位では筋肉の収縮によるポンプ作用で血を運ぶサポートができますが、
頭頂部には大きな筋肉はなく、ポンプ機能はあまり期待できません。
このように解剖学的に頭頂部はすごく不利なポジションにあります。
血流障害があればそれをまず取り除くことが大切です。
血流促進方法
血流障害の原因によっても方法が変わりますが、睡眠、食生活、運動が基本です。
当たり前のようですが、育毛剤はこれらのことをしっかり行なった上で使用すべきです。
頭頂部に限らず全身の血流が良いことはいいことです。
頭をあたためることも良いです。
お風呂に入っても首から上は湯船に入らないと思います。
寝るときも顔や頭は布団から出がちです。
頭は冷えを感じにくいですが、実際はかなり冷えていることが多いです。
マッサージも効率的です。
頭のマッサージだけでなく、首や肩のマッサージも必須です。
血流を促進すれば栄養を確保し、時間とともに頭皮の改善、発毛がみられます。
すぐには結果は見られません。数ヶ月かかります。
育毛剤を使うなら血流を促進し、良い頭皮環境を作ってから行うのがいいとも言われています。
頭皮チェック
今ご自身の頭皮にはちゃんと血がいきとどいているのか、チェックしてみましょう。
頭をボールのようにつかむと、痛く感じたり、逆に感覚が鈍かったりすると要注意です。
薄毛の人はほとんどあてはまるとおもいます。
頭皮の色も見てみましょう。
血流が滞っている状態だと、赤茶色のような色になります。
健康な頭皮の方が近くにいれば見比べてみると違いに気づくと思います。
当店では「眼精ヘッドセラピー」を設けています。
このコースでは頭と顔のツボに刺激を入れ眼精疲労から解放しますが、
炭酸スプレーを用い、ヘッドスパも行うので、頭の筋肉のコリや頭皮環境の改善にも効果があります。
ぜひ一度お試しください。